消費する趣味しかない人が生産する趣味を持つには?

#19 自由に描く練習 イラスト

「エロゲしてネトゲしても、何にも手にできない…何もつかめない…」

いつぞや、そんなことに悩んでいた。大分悩んでいた気がする。

楽しいけれど自発的に何かを生み出さない趣味は「消費する趣味」って呼ばれてるみたいだ。

なるほど、たしかに消費しているだけだもんな。

 

自分で絵を描いたり、作ったり…そうゆうことを楽しめたら、つまり生産することを楽しめたらなぁ…とも思っていた。

生産が楽しめたら、販売して利益を頂くこともあるかもしれない。

活動の中でお知り合いが増えることもあるだろう。

消費では得られないメリットが生産には沢山あると確信していた。

 

「なんで消費は楽しくて生産は楽しみにくいんだろう?」

純粋に疑問に思っていた。

例えば育成ゲームでキャラを作っていくことは楽しめるのに、なぜ現実世界で自分というキャラ作りを楽しもうとすると難しく感じるのだろうか?

 

パンを食べるのは美味しくて楽しい。これは消費の楽しみだ。

パンを作って食べるのも、きっと楽しい。美味しいだけじゃなく、作る面白さも味わえると思う。これが生産の楽しさだ。

作ることもきっと楽しいはずなのだ。

 

その末にこう思った。

「かけた労力に対しての得られる快感が、生産よりも消費の方が大きいのだ。」

と。

 

お金を100円払って、パンを買う。

それを食べて、強い快感を得る。

100円ですぐに手に入る喜びだ。

 

それが、パンを作るとなると…

パンの酵母だのなんだのを用意して、出来上がるまで待って…といった手間が発生する。

その末に得られる快感は…もしかしたら既製品の方が美味しいと感じるかもしれない。

手作りしたからこその味わいももちろんあるのだけど、場合による。

 

Amazonプライムでアニメを見る場合、面白そうなタイトルを探して、数クリックする。

あとは美味しいカフェオレでも飲みながら、画面を見続ければ快感が得られる。

なんの手間も必要なく、楽しめる。

 

アニメを作るとなれば…

絵が描けなきゃ、ストーリーが作れなきゃ、声を入れなきゃ…恐ろしいほどの作業量が必要になる。

それでいいものが作れて誰かに楽しんでもらえればいいが、喜ばれるようなクオリティにするのがまず大変すぎる上に、面白くないと言われるかもしれない。

 

そんなことを考えて、やはり生産というのは大変なのだなと思った。

だがしかし、何かしら生産をしたい願望はある。皆もきっとあるんだと思う。

そこで、少しずつ生産する趣味への時間を確保していく為にボク的にオススメなのが、ボクが今やっている活動がまさにそうなのだけど、「成長記録だ」。

 

今はドラム、英語勉強、イラスト、トレーニング、禁煙、禁酒などに取り組んでいる。

これらの日々の様子や成長具合を記録すると、ゲーム化してきて面白くなった。

 

記録すると、前と今の比較ができる。頭の中でやるのは実際むずかしくて、やっぱりちゃんと記録しておきたいところなのだ。

記録して比較すると、当たり前だが成長を感じられる。

「この時はまだこんな感じだったなぁ。ここであんなことに気づいたんだよなぁ。」

そんな風に思いながら振り返れる。

 

そんな感じで、まず、日々成長していく自分を楽しんでいくのが第一段階。

そして、成長してくると誰かに褒めてもらえたり喜んでもらえる場面が増えてくるはずだ。

そうなってくると、生産する喜びが湧いてくる。

自分が頑張って作ったものが喜ばれる。自分だけの為なら作ろうと思えなくても、誰かが喜ぶなら作ろうかなと思える。

 

パン作りを写真や日記で記録したとしたら…

最初は不格好で美味しくなさそうなパンになったとしても、いつかきっと上手になってるはずなので、そのビフォーアフターをまず楽しめる。

ビフォーの時はビフォーの時で、初期状態を楽しめばいいと思っている。

初期のへったくそ状態には、もう戻れないのだ。

 

段々上手になってきたら、誰かに振舞えるようになってくる。

すると美味しいと言ってもらえて喜べる。

また、素敵なパンが作れるようになったら、SNSに写真投稿して楽しんでもらうこともできそうだ。

あとは、Youtube活動もあり得る。

 

そんな感じで、まず最初のとっかかりとして、成長を記録してビフォーアフターを楽しんでいくというのはすごく良いなと実体験で感じている。

今後、もし誰かとの会話で「生産する趣味が欲しい…」という話になる日が来たら、この話をしようと思う。