選択理論心理学とは、全ての行動は自らの選択であると考える心理学です。
学問ですので色々難しい話は出てくるわけですが、今回レビューする本
「ネコの選択」
では、猫の夫婦の人間関係を使って、選択理論心理学をわかりやすく学べるようになっています。
今回はそんな猫の洗濯の内容を引用しながら、どのようなことが書かれているかを要約メモしていきたいと思います。
選択理論心理学「ネコの選択」
主人公は真っ黒い毛並みの男の子レオと、真っ白い毛並みの女の子モモです。
ふたりのねこはお互い一目惚れで付き合い始め、結婚に至りました。
最初は順風満帆だった結婚生活も、新婚2年目からは夫婦喧嘩ばかりするようになってしまいます。
お互いストレスがたまる日々の中で、ある日、選択理論心理学に詳しいネズミを捕まえます。
このネズミが、食べないでいてくれる代わりに、選択理論心理学を使って夫婦仲を良くしてくれる…というストーリーではじまります。
ネズミはまず、それぞれの猫にインタビューをします。
まず確認したのは、
・結婚を続けていきたいのかどうか
・今も愛しているのかどうか
この質問にはお互い、結婚を続けていきたい、愛していると答えました
愛はまだあるのだけれど、上手く噛み合っていない状態な訳です
その次に聞いたのは、
・お互いのことをどう思っているのか?
・どうなってほしいのか?
ということ
妻の猫は、
・家中を汚して歩いたり
・食べ物が飛び散るように食べたり
・気遣いや配慮の無さ
をストレスに感じていました
夫の猫は、
・妻を潔癖症だと感じていて
・家をいつも塵ひとつ落ちてない状態にしようとしていると思っていて
・お手伝いをしたいのにお手伝いを拒否され非常にがっかりすることも多い
このような状態でした
その上でネズミは、5つの基本的欲求を知る為のテストを2人のネコに行います。
このテストを行うことで、それぞれがどのような欲求を持っているかを確かめました。
モモの欲求は、「愛と所属の欲求」。
所属感や愛情を感じられる関係を保ちたい欲求が強いタイプ、ということです。
そしてレオの欲求はチカラの欲求。
これは誰かの役に立ちたい、エラくなりたい、認められたいといった欲求で、男性的だと言えます。
2人のタイプが分かった上で、ネズミは次に、
「相手がして欲しいと思っているコトを書いてみる」
ことを提案します。
こちらがして欲しいことではなくて、
「多分相手はこういうことをして欲しいんだろうな」
と思うことを書くことに、最初は抵抗がありました。
「なぜこっちがしてあげなきゃいけないんだ!」
といった感情が湧いてきた訳です。
それでもお互い書いてみて、お互いにリストを見てみました。
そしてお互いに驚きます。
「え、そんなことをして欲しいの?そんなことでいいの?そんなことが嬉しいの?」
このような感想です。
お互いにタイプが違うから、お互いにどんなことをして欲しいのかが分からなかったからすれ違っていた…そういうことでした。
そして、ネズミの提案で、少しずつお互いのして欲しいと思っていることをお互いにやっていくことになったのです。
最初は上手くいきませんでした。
あまりにも溝が深くなっていた為、例えばモモのして欲しい「ちょっとした声かけ」も、声をかけてもあまり良い反応が得られなかったり…
それでもお互いにして欲しいことを根気づよく行いました。
時間がかかりました。
徐々に徐々にほぐれていき、良い関係になっていきました。
当然です。お互いにして欲しいことをお互いがにできているのですから!
最後にネズミは
・ネガティブアプローチ
・ポジティブアプローチ
を教えます。
ネガティブアプローチとは
- 批判する
- 責める
- 文句を言う
- ガミガミ言う
- 脅す
- 罰する
- ほうびで釣る
ポジティブアプローチは
- 支援する
- 励ます
- 傾聴する
- 受け入れる
- 信頼する
- 尊敬する
- 違いを交渉する
大きく違った二つのアプローチの、どちらかを選択することになりますが、この選択で結果は大きく変わってくるという訳です。
自分の身に起きる結果は、自分の選択によって変わっていく。
別れない道、幸せになる道、お互いを幸せにする選択をお互いに行っていきましょう、というお話しでした。
自分の人生を選択していく
ネコの選択は結構うすめの本で、内容もライトなのですが、
自分の選択で人生が変わっていく
という考えは響くものがありました。
あとは、お互いにタイプが違うから、お互いのして欲しいことリストを共有するってイイな~とも思いましたね。
やってみようかな(*ˊᵕˋ*)♪
人間関係に悩んだ方は手に取ってみて下さいませ
ではまた(*ˊᵕˋ*)♪