私たちは幸せに生きたいといつも願っている訳ですが、それはつまり「幸せだと感じる脳」を作っていけるか否かにかかっていると言えます。
今回はUCLA飛び級卒の異端神経科学者「青砥瑞人」さんの著書「Focus」から幸せな脳を作る為の話を要約解説し、2ステップに分けました。
具体的で簡単なやり方ですので、早速やっていきましょう!
幸せな脳の作り方・簡単2ステップ
前提:人はネガティブに考えることで生き抜いてきた
幸せな脳を作っていくことは、つまりポジティブに感じやすい脳を作るとも言えます。
しかし、そもそもなぜ人はネガティブな考えに侵されやすいのでしょうか?
青砥さん曰く、人の脳はネガティブに考えるようになっているのだそうです。
ポジティブは楽観的で気持ちいいかもしれませんが、ネガティブは悲観的で用心深く、敵から身を守ることが大事な時代において大切な感覚だった訳です。
ポジティブな人は的に殺されやすく、ネガティブな人が生き残り繁殖した。その名残として、今でも人はネガティブに考えるようになっていると言える訳ですね。
しかし現代日本はそのような襲われる危険は少なく、むしろネガティブな性質によって悪い方向に向かうことも多くなってしまっているのが現状です。
そこで、ポジティブなことを感じやすい脳を作っていくというのが、今回の主旨となります。
Step1.嬉しいことを意識的に認識する
脳は使った部位ほど神経が強化され、使わなかった神経は減っていくことが分かっているそうです。コレを「Use it or Lose it の原則」と脳神経科学の世界では言われています。
嬉しいと感じた経験をより脳に意識させていくことで、徐々にではありますが喜びの回路が強化されていく、ポジティブに感じやすい脳が本当に作られていくという訳なんです。
とはいえ一朝一夕ではありませんので、続けていくことが大切ですね。
例えばですが、行動としては下記のような感じです。
- コーヒータイムを意識的に楽しむ
- 景色を意識的に楽しむ
- 会話を意識的に楽しむ
また、単純に好きなものを増やして脳を刺激していくのも効果〇なようです↓
- 部屋のカーテンを好きな色にする
- 使っているものを好きな色に変える
- 好きなBGMをかける
単純なことですが、こうしたことを積み上げることで脳は少しずつその方向にシナプスを形成していくため、どんどん楽しい脳が出来上がっていく訳ですね。
これは長い目で取り組んでいきたいことだなぁとボクも思います。
やるべきことは「やっていることを意識的に楽しむこと」
Step2.脳は変えられると信じる
グロースマインドセット、成長マインドセットと呼ばれる考え方が良いことは脳系の話ではよく知られています。
シンプルに言いますと「自分は変われる。成長していける。」と考える人たちがグロースマインドセットを持ってる人たちです。
逆に、フィックストマインドセットや固定マインドセットと呼ばれる「変われない。結局は生まれつきの才能の問題。」と考える人たちがいます。
この二つの考え方の人を比較したところ、当然ながらグロースマインドセットを持っている人の方が成長しやすいことが研究で分かっているのです。
そして、成長し、変化しているという実感がモチベーションにつながり、楽しいと感じられることもまた分かっていることです。
自分は変わるとは、つまり脳が変わるということ。脳を強化していけると考えられるかどうかがイイ方向にいけるかどうかの分かれ目となる訳です。
では脳を強化していけると考える為にはどうすればいいのでしょうか?
これは簡単です。知ればOKです。
脳は何歳になっても強化できることは研究で分かっている周知の事実です。ですから、もはや疑いの余地はありません。脳は変えられるのです。
ただし、年齢が重なるにつれ強化しにくくなる事実はあります。年を重ねるにつれ脳は省エネモードに入り、構造を建築する手を緩めていくものなんですね。
とはいえ、成長はずっとできます。それも、自分のやりようで成長具合が変わる訳ですから、「自分次第で脳は変えられる」ことは間違いありません。
グロースマインドセットを持って、より良い方向に脳を変えていきたいですね。
脳は何歳になっても変えられる・成長することを信じる
まとめ
- 意識的に楽しむほど、楽しみやすい脳が構築されていく
- 脳は成長すると信じるほど成長しやすくなる
今回の話はこの2点に集約されます。
やるべきこととしては簡単で、意識的に楽しむことと、成長していけると信じておくことだけ。
今見ている動画をもっと楽しく見る。いつも飲むコーヒーをもっと味わって飲む。
そんな些細な行動から始めていきたいですね(*ˊᵕˋ*)
それではまた明日♪
4 Focus 脳が冴えわたる4つの集中 /KADOKAWA/青砥瑞人