ドラムを毎日1時間・1年間練習してみた→これくらい上達することが分かった

一日一時間でドラマーになる

本日より毎日一時間の練習をして、一年後にドラマー(どのバンドでも一応叩けますレベル)になります企画が始まりました。僕はベースは10年ほどやりましたが、ドラムはからっきしの初心者です。そんな僕が一年後にドラマーになるためにどんな練習をしていくのか、是非見て行って下さい。

講師の紹介

ハラショーさんというドラムの先生に教わります。写真やプロフィールなどはおいおい載せさせて頂きますが、とりあえず高度なダジャレやオヤジギャグでふふっとさせる、ベンツに載った紳士さんです。ハラショー!

どんな練習メニューになるのか?

ハラショーさん曰く、一年間・毎日一時間の練習で一応どのバンドにも入れる状態にするには、「めちゃくちゃ地味な練習をひたすらやる」ことになるのだとか。そりゃそうですよね…!「多分大変だけど、出来る?」と言われましたので「が、が、がんばるっす!」と心配そうな雰囲気の返事をしておきましたが、内心では「一時間くらい楽勝だぜよヘイヘイ!」と思ってました。

買ったもの

スティックだけは元々持っていたので(遊びで過去に買った)、サウンドハウスでツインペダルとドラムの椅子を買いました。

ZENNのツインペダル

ZENNの激安ツインペダルは、ハラショーさん曰く「安いのは伝わるんだけど、いや普通に使えるわwww」だそうです。

ZENN ドラムベンチ

ZENNの激安ドラム椅子。しかしスクリュー式になっており、とてもちゃんとしています。使っていますが全く問題なさそうですね…ZENN凄い。

送料無料・代引き手数料も無料で買えますので、今からドラム始めるから何か買おうと思った方はサウンドハウスがおすすめです。下のボタンからどうぞ。

サウンドハウス

概要を教わる

友達(名前を出していいのか分からん)に電子ドラムを借り、スティックや椅子、バスペダル(ツイン)を購入したはいいものの、全く何が何やらという状態からのスタート。まずはハラショーさんにドラムの基本的なことを教えてもらいました。スティックの持ち方や、椅子の高さなどなど、知っておかなくてはいけないことです。

練習メニューを組んでもらった

ハラショーさん「状態を見ながらメニューを組んでいくから、とりあえずこれをやって」と渡されたのがこちらのメニュー。

ドラム練習メニュー

これを説明しますと、

  1. 右手20分、左手40分、テンポ80で8分音符、スネアドラムをペンペンする
  2. 合計60分、テンポ80で8分音符、スネアやタムなどを両手で同時にペンペンする
  3. 右足20分、左足40分、テンポ80で8分音符、バスドラムをドスドスする
  4. 右手と右足20分、左手と左足40分、同時にペンペンする

ということです。イメージ湧くか分かりませんが、「THE・地味な練習」です。さぁ、やってみましょう。

初日:ぜんz…

実は初日からズッコケました。8分音符だと書いてあるのに、間違えて4分音符(つまり遅い)で練習してしまったのです。ハラショーさんは「俺の伝え方が悪かった…」と言っていましたが、「ベース10年やってたのに間違うなや俺」という話しでしかありません。すいません。

という訳で、一時間練習したあとの僕がこちら↓

この練習の目的は、一打一打を正しく叩く意識を持つこと&叩いた時のスティックの跳ね返りを殺さないことなのだそうです。

ハラショーさん「右手は良くなってるけど左手がぜんz…まだまだだね~」って言ってました。全然って言おうとしたよ!ねぇ!全然って言おうとしたよ!

二日目

本当は一日目で練習する予定だった8分で練習しました。スティックが跳ね返るのをとらえてドリブルをするという感覚が少しだけ分かってきたのですが、まだまだ不慣れで難しいです。特に左手は全然言うことを聞いてくれません。成長は感じるので、まだまだ楽しい時期だなと思いました。

ハラショーさん曰く「左手がやっぱり全然ダメだねー、右手は良くなってるよ。右手は天才だから勝手に良くなっていくんだよ。左手はお馬鹿さんなんだwとりあえず明日は二番目のメニューに行こうか。」

とのこと。右手は自分でも良くなっているなぁと感じていたので一安心。左手は全然上手くいかないですね…ええ…全然ね…。でもきっといつか良くなるからね…!

三日目:仮TFS導入

朝一、三日目の練習を始めた瞬間に「ヤバい、電子ドラムの音が他のアパート住民にご迷惑をおかけしている可能性がある」と感じました。叩いてる音もそうなのですが、電子ドラムって振動が結構あるんです。

そこで、ハラショーさんに以前教わった「TFS(タイヤふにゃふにゃシステム)」を導入しました。

そんなある時「タイヤふにゃふにゃシステム」という人をバカにしたような名前の防振システムを発見しました。
はじめは「何がふにゃふにゃじゃ」と思ってましたが色々と調べみるとふむふむ、名前はふざけてるけど、なるほどなるほど。ん?この方法ってもしかして画期的?!
これをネットで見つけなかったらドラム購入には踏み出せませんでした。
それほどの素晴らしい考え抜かれたシステム。
仕組みは簡単。
何重かの防音床材の間に自転車用のタイヤチューブを挟み込む、という方法。
自転車のタイヤって悪路であっても人間の体重程度だったら問題なくきちんと振動を吸収してくれるじゃないですか。
それも自転車の場合は路面との設置面は僅かですけど、これを横にして面で受ければ結構いけるのかも?
既にこのシステムで成功している人もいて、それも木造二階とかチャレンジャーもいます。ホームセンターで材料揃うし低コストで作れそうだし。
もうネット上の情報をかき集めて「これならいける!」と確信しました。
つまり、自転車のタイヤの上で電子ドラムを叩けば振動が吸収されるよ!ということです。
何となくタイヤチューブが見えますでしょうか。
もう3年使ってますが、年に一回の空気入れで大丈夫。
私の場合、子どもがいる家庭向けに発売されているスポンジ系床衝撃吸収マットが基本。
上から
1.タイルカーペット(サンプルの余り物)
2.スポンジ系マット
3.スポンジ系マット
4.パーティクルボードt=20
5.自転車用タイヤチューブ
6.スポンジ系マット
7.スポンジ系マット
8.エアパッキン
9.防音タイルカーペット
10.エアパッキン
11.スポンジ系マット
12.スポンジ系マット
13.スポンジ系マット
の13層構造。
この上にさらにドラム購入時に無理やりサービスしてもらったYAMAHAの「タイコバン」と呼ばれる専用振動吸収板をバスドラ下で使って、ハイハット下やスネアスタンド下にも何枚かマットを敷いております。

引用させて頂いたサイトの方は、なんと驚愕の13層構造ふにゃふにゃシステム。ここまではやらなくても良いのでは…?と思いながら、ホームセンターと自転車屋さんにお買い物に行ってきました。
ふにゃふにゃシステム用チューブ<

タイヤふにゃふにゃシステムに使う、自転車用のチューブです。一個千円くらいで、6個買おうと思ったのですが在庫が足りず、5個買ってきました。18インチなので子供用の自転車ですね。

ふにゃふにゃシステム用チューブ

開けるとこのようなチューブが。あまりサイズは大きくありません。

タイヤふにゃふにゃシステム用ポンプ

こちらは自転車用空気入れ。さぁ空気を入れていきましょう。

タイヤふにゃふにゃシステム用チューブ

5本分空気を入れました。子供用なのですぐでしたね。

タイヤふにゃふにゃシステム用チューブ

並べてみました。期待が高まります。

タイヤふにゃふにゃシステム用チューブ

厚みはこのくらい。押すと凄い弾力があり、これはどれだけ振動を与えても吸収するだろうと確信。

タイヤふにゃふにゃシステム用OSB合板

タイヤの上に乗せるOSB合板も買ってきました。本当は1500×1300サイズで欲しかったのですが、ホームセンターに置いてある合板たちは1800×900というサイズばかりなので、少しカットしてもらって1500×900で我慢。

OSB合板の角をとった

ホームセンターの加工室で角をとりました。角が災いをもたらす気がしたんです。

タイヤふにゃふにゃシステムに乗せてみた

さっそくタイヤの上に乗せてみました。おぉ、凄い、吸収してます。

タイヤふにゃふにゃシステム用クッション

お次はタイヤふにゃふにゃシステム用に買った、100均マットです。お子さんがいる家庭でよく使われていますよね。かなり衝撃を吸収してくれます。本当は黒オンリーにしたかったのですが、在庫がなかった為組み合わせで買ってきました。

タイヤふにゃふにゃシステム用クッション

敷いてみました。ふむふむって感じです。

エレドラ&タイヤふにゃふにゃシステム

電子ドラムを乗せてみました。期待してます。

椅子の高さをマックスに

希望サイズのOSB合板がなかった為、椅子が乗りません。ということで、高さを最大にまで上げて調整(若干足りなかったが一旦良しとする)。

タイヤふにゃふにゃシステム起動

いよいよ踏んでみます。僕の予定では「バフっ」って感じで、衝撃が吸収されまくった音が鳴る。

タイヤふにゃふにゃシステム起動

「ズドン!ズドン!ズドンズドン!」

まさかの衝撃音に啞然とする僕。タイヤの上にあるOSB合板を共鳴させ、破壊的な音を出しています。

新聞紙を挟んでみる

やはり13層構造でなければいけないのかもしれない…そうだ、新聞紙を三日分挟んで、更に必要のないところのマットも抜いてしまえば一応「7層構造」まではグレードアップ出来るな!と考えました。

7層構造タイヤふにゃふにゃシステム

という訳で、バスペダルだけが高くなり、椅子の高さもちょっと足りない状態に。踏んでみたら「デン!」くらいまでは落ち着きました。「デン!」でもまだうるさいな~と感じるので、やはり層をもっと増やしてみようと思います。まぁとりあえず練習しましょう。

三日目は両手で同時に叩く練習をしました。両手になると意識しなければいけない事が増えて、クリックともしょっちゅうずれてしまう有様。スティックの跳ね返りを意識しつつ、変なところを叩かないように、クリックをちゃんと聞いて…あわわわわわって感じです。基本的な練習って粗が丸わかりだなぁと感じました。

ハラショーさんのアドバイス内容は「ドリブルが良くなってるね~。まだ手首が固まってロック感があるから、今度はそこを意識しよう!あとはハイタムとロータム(上の二つのタム)の角度を上げた方がいいね。本物のドラムはもっと手を伸ばさないと叩けない感じになると思うから。」とのこと。

自分ではドリブル上手く出来てるのか分からないので、こうやってアドバイスをもらえると凄くありがたいものだ…としみじみしました。すぐにタムの高さを上げて調整しました。

四日目:ドスンドスン

四日目はいよいよバスドラムの練習です。

動画内でも話していますが、バスドラムあたりの色々がまだ上手く出来ていなくて、ちょっと困った状況になっています。バスドラムって結構うるさいので、騒音対策をしっかりしないと苦情ものなんですよね…。

また、今日はBPM80、8分音符で足をひたすらドスドスやっていたのですが、すんごく疲れました。普段やらない動きをしているので、足の筋肉が皆無なのかもしれませんね。

五日目:スタジオ

4日目のバスドラム練習動画が、足元が映っていないということで、もう一回同じメニューを練習しました。また、バスドラムの騒音問題で環境が悪いのであれば、最初だけは変なクセがつかないようにスタジオで練習してきた方がいいとハラショーさんからアドバイスを受けましたので、スタジオに入ってきました。

音が割れていますが、こんな感じでひたすらドスンドスンやりました。慣れない動きに筋肉が悲鳴をあげていましたね…。ただ、一時間ですからすぐ終わります。メトロノームにちゃんと合うように、かつ変な動きにならないように集中しているとあっという間に時間が過ぎていきます。あっという間に時間が過ぎてしまうので、逆に恐怖です…もう五日経ってしまった…!

ハラショーさんからは「この練習は足を慣れさせることと、あとビーター(バスドラムをべしべしする棒のとこ)がちゃんとしっかり大きく振れるようにすることだったからイイ感じだよ!自宅で騒音を気にしながらだと振りが小さくなるかもなぁと思ってたから、スタジオに入って良かったと思う。あと、次は横から撮ってくれwww」とのこと。

バスドラムをしっかりバスン!と言わせるにはある程度大きくビーターが振れないといけないみたいなので、これから始める人は意識した方がいいみたいですね。

六日目:縦のユニゾン

六日目はBPM80で、右足と右手を同時にベシベシ20分、左足と左手を同時に40分ベシベシしました。

やっぱり右効きなので右の方が圧倒的にやりやすいです。なので、左を倍の時間練習しているのは正しいなぁ~と感じています。

あと、動画を見てみるとスティックの持つ位置がおかしいんですよね。凄く短く持っています…練習中は位置を直しながら叩いているのですが、気を抜くとこんなことになってしまいます。直した動画を撮ろうかなと思ったのですが、ありのままの状態の方がきっとお役に立つだろうと思って直しませんでした。体が後ろに傾いているのも気になりますね。そろそろアンプでも買ってスピーカーから音が出るようにしようかな?

今日の動画を見たハラショーさんは「今日のメニューは縦のユニゾンを体に覚えさせる為にやったんだよね。両手を同時に叩くのは横のユニゾン。そんで手と足を同時に動かすのが縦のユニゾンね。」とのこと。ドラムは横も縦もユニゾンして動くので大変だ…と思いました。

七日目:地獄のハイハット

ドラム練習を始めて一週間が経ちました。ハラショーさんからどんな練習メニューを課されるのかな~と思っていたら、なんとドラム筋の筋トレ!?でした。

BPM80の8分音符でひたすらハイハットをベシベシ踏みまくる10分×3セットというメニューだったのですが、これが想像以上に疲れるんです。すねの筋肉が1分半くらいで悲鳴をあげだすのですが、後半になると逆に大丈夫になってくるという…不思議なものです。

あとは休憩がてらにスティックの反動を殺さずに大きく振る練習をしました。これがコツかな?という発見もあったので、動画内で話してます。スティックを大きく振ると気持ち良くて楽しいですね~。

ハラショーさんのコメントは「ハイハットどうだった?キツかったでしょ笑 この練習をしている人って多分あんまりいないんだけど、この練習をしてちゃんと筋肉を鍛えておかないとハイハットのコントロール力がつかないんだよね。例えば、陰陽座の甲賀忍法帖って曲は、ハイハットが開きっぱなしじゃなくて、微妙にコントロールされていて。あとウルフルズのガッツだぜとかもドチタチしてるから、ちゃんと左足を鍛えておかないと足が死んじゃうんだ。」とのこと。なるほどでございます。左足辛かったです。

また、「もしこのハイハットの練習をしている人がいても、大抵は辛くなったら止めてるんじゃないかなと思う。でもそこで止めると次の世界に行けないんだわ。辛い辛い辛いー!あれ?辛くなくなってきたぞ?ってとこまでいかないとね。」とのこと。

それと、「手に関してはエクセレント!素晴らしい!これで手は次の段階にいけるな~って感じ!この感じを伝えたかったんだよ!」とのこと。褒めてもらえてとても嬉しかった!初めは感覚が分からなかったのですが、ちゃんと師匠に教えてもらいながら、分かるまで探り探りやればなんとなく誰でも掴めてくるものだろうと感じました。

さて、次はいよいよ16分で叩く練習が始まるようです!

7日目までのまとめ

たった一週間練習しただけでもドラムというものに少し慣れることが出来、成果を少し感じられました。

以前、ベースの師匠に「一日五分でいいから毎日触れ」と言われたことがありましたが、毎日やるってのはきっと大切なことなのでしょうね。

さて、ここまではシンプルな練習内容なのですが、八日目からはワチャワチャになりそうなメニューになるようです…。8日目~の記事もどうぞ見ていって下さいな。

では次の記事へ!