お、コレは良さそうな本だ
やなせたかしさんのPHP文庫の書籍「明日をひらく言葉」の最初の方を読んだ時、ピンと来た。きっと、ボクの人生のチカラになってくれる。
まとめるのは大変なので、ここはポイントだなってトコロを箇条書きにする。
第一章・愛情と育ち方
- 弟は頭が良くイケメンで明るかった。自分は暗くてイケメンではなかった。弟は京大に入ったが、特攻隊に志願してフィリピン沖で亡くなった。なぜか兄が生き残った。
- イケメンに生まれなかったのは神様がハメを外さないよう制限してくれたのかもしれない。
- 紙とクレヨンがあれば何時間もひとりで遊んでいられる子だった。絵は上手かった。
- 好きなことが見つからないという人は、必死で探すべき。
- 長い人生、1回2回は地獄を通過した方が良い。
- 戦争に行ったが前線にはいかずに済んだ。最後の方は食料が足りなくなって、魚を獲ったり野草を食べて命をつないだ。飢えは辛かった。その体験がアンパンマンに繋がった。
- 詩も好きだった。詩を出そうと言われて出したら意外に売れた。
- 難しい詩はあまり好きじゃない。
- 詩は心によろこびを与えて、ほっとするやさしさがあるべきだ。
- 陰がなければ光はない。悲しみが先。
第二章・仕事と運不運
- 人生は椅子取りゲーム。途中下車せずに立ち続けていたら、あるとき目の前の席が空いた。
- アンパンマンを描き始めたのは50歳頃。最初は評判が悪かった。
- 先輩、後輩が活躍するのを寂しく思いながら続けていた。70歳になる頃、アンパンマンのアニメ化の話が出て、ブレイクした。席が空いて、出番が来た。
- 30~50代は絶望のトンネルにいた。
- 運にめぐりあいたいなら、なんでも引き受けるといい。
- チャンスをつかまえるかつかまえないかが、人生の分岐点。
- めぐりあった仕事を誠実にやる。
- 探し続けていなければ、チャンスには巡り合えない。
- アンパンマンは視聴率最悪の時間帯から始まった。そして一気に視聴率が高まった。
- 人生は運が70%。
- 運は自分で呼び込み、つかむもの。継続してやめないことでつかめる。
- 仕事がつまらないなら、どうすればおもしろくなるかを考えて工夫する。
- 漫画家グループの旅行に誘われなかった。まだあまり売れてなかった。深く傷ついた。くやしさをはねのけて頑張った。
- 自分の好きなこと、自分が描きたいものだけを描いてきた。
第三章・希望とよろこび
- 人間が一番うれしいことは、人をよろこばせることだと分かりました。人は人を喜ばせることが一番嬉しい。
- よろこばせごっこ。何をして喜ばせますか?
- お腹がすいた時のラーメンは本物の幸福だ。時には高級レストランよりも美味しい。
- 病気になると当たり前なことが幸福だったことに気づく。幸福はすぐそばにあって、気づいてくれるのを待ってる。
- 小学生の頃は絶望していて、路線に身を横にしたことがあるが、列車が近づいてきたら怖くなって飛び出した。
- 夢に向かって一歩一歩進もうとする。そのチカラが尊いのだ。
- カミさんがガンになり、最後の入院をしたある日、体を拭いてあげた時に「ああ、天国にいるみたい」とボクを見て笑った時の顔が今も脳裏から離れない。
- 絶望の隣には希望がそっと座っている。
- その日その日を大事に、一歩一歩積み上げていく。何十年も続けていくと、遠大な目標も果たされるのだ。
第四章・正義と善悪
- 制作のプロが大切にすべきことは、世の中に害毒を流さないコト。今はバイオレンスやポルノが多すぎる。そうしたものを使わずにおもしろいものを作る。反則せずに勝つべきなのだ。
- 目の前に餓死しそうな人がいるとすれば、その人に一片のパンを与えるコト。一番辛いのは飢えである。死ぬ人を食べる事件も納得出来るほど。
- 悪人を倒すことよりも、弱い人を助ける。
- アンパンマンは顔をちぎって人に食べさせる。本人も傷つくけど、そういう捨て身の心なくして正義は行えない。
- 出版当初は不評で、編集部からも止められ、残酷だっていう手紙も来た。でもめげなかった。
- アンパンマンに人気があるのは、他のヒーローと比べて弱いからだ。
第五章・子供と個性
- 欠点がその人の魅力になってることって、すごく多いんだ。
- ぼくのようにあまり才能に恵まれていない者は、ゆっくりと走ればいい。
- 人生はひたすらに長距離レースなんだ。
- 人と人を繋ぐパイプ役が笑顔
第六章・いのちと生き方
- 80歳を過ぎると人生のマニュアルがない。すべてが未知の世界でおもしろい。
まとめ
なるべくサッと触れられるように凝縮して、読みながら箇条書きにしました。ポイントはまとまってるかと思いますが、どうしても浅くなります。興味のある方は書籍を読んでみて下さい。キンドルアンリミテッドに入れば無料で読めます。
読み終えた今、あったかい気持ちです。おじいちゃんになっても恋心はあったし、モテたいとも思ってたし、悪い心も存在していることを言葉にする、非常に人間らしいやなせたかしさん。若い頃の暗い話も、楽しいおじいちゃん暮らしも全てオープンにする爽やかな人。取り組み方や考え方が響きました。
70歳からのヒット。ケンタッキーおじさんを思い出すような話です。こういうのがレジェンド話として語り継がれますよね。ボクも、ずっと理想に辿りつけなくても、追いかけていられるよう頑張りたいです。
ではまた明日♪