サメ界の大物アイドル、ジンベエザメについて今回は解説させて頂く!
ジンベエザメについて、ある程度の知識を持っておくと、いざという時に役に立つのは間違いない。
- 水族館デートの時
- 子供に色々聞かれた時
- ジンベエザメに海で出会った時
ジンベエザメは水族館によくいるので、見たことがある!という方は沢山いる。しかし、詳しい生態を知っている方は少ない。詳しい生態となると、面白くなくて難しい説明が多くなってしまうからだろう。
そこで今回は、詳しいところに突っ込みつつも、サクサクっと、短く、気になることを説明していこうと思う!
ジンベエザメとは?
まずはジンベエザメの概要をサクっと説明!
世界最大の魚類
ジンベエザメの特徴は、世界最大サイズの魚類であること!大体10~13m程度のサイズに成長し、過去には20m級のジンベエザメも見つかっている。(公式記録では無い)
20mということは、アメリカのプロバスケットボール選手10人分の身長に値する。ここまでくるとイメージしにくいかもしれないが、とりあえずハチャメチャにでかいサイズのジンベエザメがいるということだ!
ちなみに、体重は15~19トンになるのだとか。重すぎてもはやよく分からんレベル!6000万年前からいる生物と考えられていて、まぁそんだけ歴史が積み重なれば、こんなサイズでもいいか…と思えてくる。
水族館の人気者
ジンベエザメが身近になったのは、水族館で見れるようになったから。こんなに大きな魚が見れるなんて、現代の僕たちは幸せものだ。
寿命は大体130歳くらいと言われているので、一度水族館に来たら、ずっと長い間稼いでくれる、優秀な従業員となってくれる。ジンベエザメ、ありがとう( ;∀;)
ジンベエザメのジンベエって何?
ジンベエザメを漢字で書くと、「甚平鮫」となる。甚平は昔のルームウェアみたいなもので、和装の一つだ。
そんな甚平の模様に見えたことから、ジンベエザメという名前が付いたそうな。可愛い名前だから良し!
ジンベエザメって食べれるの?
水族館の稼ぎ頭であり、人気者なジンベエザメは、実は食べられる。愛らしい顔をしているし、愛着があるので、食べるなんて可哀想だと思ってしまうが、食べられるもんは食べられるのだから仕方がない!
ジンベエザメはコンニャクのような食感をしていると言われており、味は普通に魚の味。言われなければジンベエザメと気づかないような、特徴があまり無い、サッパリとした身をしている(らしい)。皮がついているとジンベエザメ感が出るので、非常に申し訳なくなる(らしい)。
日本で食べることはそうそう無いはずだが、海外(アジア圏でも)に行くと食べられるお店もある。物好きさんは行ってみよう!
ジンベエザメって時速何キロ?
ジンベエザメは普段、時速5㎞程度の、ゆっくりとしたスピードで泳いでいる。水族館でも、ゆら~っと泳いでいる。
がしかし。ジンベエザメはまだ本気を出していないだけなのだ。
ジンベエザメが本気を出すと、時速400㎞以上のスピードが出ると言われている(書籍にも書かれている)。マックスは432㎞ではないかという推定だ。実際に確認されたことは無いのだが、推測で、それくらいは出るだろうということだ。
400㎞って言ったらもう、新幹線より速い。体長10~20mの巨大サメが、新幹線より速いスピードで泳ぐところを想像してみて欲しい。
もう海行けない。
ジンベエザメはどこにいるの?
ジンベエザメの生息範囲
ジンベエザメは世界中の暖かい海を泳いでいる。表層にいるので、ダイビングで出会うこともしばしばだ。
メスは狭い場所にとどまることが多く、オスの方が広い海を泳ぐ。やはり男は冒険家なのだな。
日本海側で見つかることはあまりないのだが、たまーに、夏時期に発見されることもある。基本的には太平洋側の南の方とか、あったかい場所の方で見つかるのだ。沖縄とか。
どこに行けば野生のジンベエザメを見れるの?
沖縄に、野生のジンベエザメと出会えるスポットがある。生簀に囲ってあるので、いつでも見られるのだ。
ダイビングのライセンスがあれば一緒に泳げるので、どうしても、時速400㎞の怪物と泳ぎたい方はチャレンジしてみるといい。俺はやめておく。奴らが本気出したら絶対怖いからな。
ジンベエザメの食事について
ジンベエザメはプランクトン食
ジンベエザメは、あんなに大きな体をしているのに、普段はプランクトンを食べている。ガバーっと海水ごと吸い込んで、鰓耙(さいは)という部分で濾し取って、餌だけを食べるのだ。
あの巨体を維持するのだから、相当な量を食べていることは間違いない。もっと大きな生き物を食べればいいのにとも思うが、プランクトンはいつでも沢山浮かんでいるので、それをいっぱい食べる方が効率的なのかもしれない。ご飯粒をブワーっと食べているイメージだろうか。
ジンベエザメは人を食べようとはしない
ジンベエザメはプランクトンを食べるサメなので、基本的に人を襲ってくることは無い。だから、近くにいるととっても怖くはあるけど、問題無い鮫なのだ。
とはいえ、この口が近づいてきたら…怖すぎるよね。あと、後述する事件が起きたこともある…。
ジンベエザメの交尾
ジンベエザメってどんな交尾をするの?
ジンベエザメのオスは、クラスパーと呼ばれる交尾器を持っている(つまり〇ん〇ん)。成熟するとメスを追いかけるようになるとかなんとかだ。
普通のサメ(ホオジロザメ的な)は、結構激しい交尾をすることで知られていて、胸鰭に噛みついて交尾をする。メスが可哀想な感じの交尾なのだ。
ただ、ジンベエザメの場合は歯が退化しちゃっているので、大丈夫そうな気がする。
交尾をしてからどれくらいで赤ちゃんが産まれるの?
ジンベエザメを繫殖させて育てるのが難しい関係で、まだまだ分かっていないことが多いようだ。ただ、一度に300匹程度の赤ちゃんを産むことは分かっていて、お腹の中で卵から孵化、赤ちゃんジンベエザメ状態で出てくるのだ。
ちなみに、赤ちゃんは既に60㎝程度のサイズをしている。大人の手のひら3枚分くらいと想像すると、いきなりでけぇなお前ら!って感じだ。
ジンベエザメの天敵は?
ジンベエザメの天敵は、シャチとかホオジロザメとかって言われている。だけど、ジンベエザメの皮膚はとっても固いので、中々歯が立たないらしい。
だから、基本的には天敵無し!
ジンベエザメの撃退方法
これはサメ全般に言えることだが、サメは目と鼻が弱点と言われている。普通のサメは先端がビョーンと飛び出ているので、まずは鼻にキック!それでもダメなら目潰し!というコンボが一般的だ。
ジンベエザメはでかすぎてもうそれどころじゃないのだけど、目を攻撃すれば逃げていくことが分かっている。
襲われることは無いけど、もしヤバい!と思ったら目を攻撃だ!
まぁ、手が届けばの話かもしれんな。
サメの撃退については違う記事で書いたので、気になる人は見てみておくれ↓
ジンベエザメの事件
ジンベエザメは基本的に無害な生き物だ。しかし、口がでかすぎるのと、餌を吸い込む時の吸引力で、人が吸い込まれてしまったことがある。
なんとか出られたそうだが、そりゃーもう怖かったことだろう。
時速5㎞で泳いでいるからまだ良い。吸い込まれたあとに時速400㎞で泳がれたら、たまったもんじゃない。体にぶつかる水の勢いで死んでしまいそうだ。やっぱりでかい生き物は怖い!
ジンベエザメと並ぶ巨大ザメ達
メガマウス
見た目が古代生物感のあるメガマウスも、巨大ザメだ。が、こいつもプランクトン食なので無害。7m程度にまで成長する。プロバスケットボール選手4人くらいだろうか。
顔だけ見ると、すごく害がありそうなんだけどな。人も鮫も、見た目で判断出来ないものなのだ。
ウバザメ
クッソでかい口を持つウバザメも巨大ザメだ。が、こいつもまたプランクトン食なので問題無し。大きさは8メートルくらいで、稀に10mクラスがいる、ジンベエザメに次いで世界二位の魚類だ。
潜水艦みたいだな。
無害とはいえ、俺はこいつに出会ったら即逃げる。触ろうとしたりはしない。飲み込まれたらたまったもんじゃない。ショック死してしまう。
まとめ
- ジンベエザメは世界最大の魚類で、10m以上に成長する
- 本気出すと、時速400㎞で泳げる(推定)
- プランクトンを食べるので、人間に危害は加えない
- 皮膚が固すぎて天敵がいない
- 吸い込まれる可能性があるので、多少は危ない
まとめると、以上だ!
ジンベエザメは水族館に行けばいつでも会える、最近のアイドルのようなものだ。時代に合っている。
目新しい情報としては、時速400㎞で泳げるってところだろう。これから、水族館で見かけた時は、
もしこいつが時速400㎞で泳いだら…こえええええ!
って思いながら見てみておくれ。きっと楽しい。