アナタの仕事はなぜ、期日までに終わらないのでしょうか?
今回は「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか(スピードは最強の武器である)」を要約してまとめさせて頂きました。
仕事が終わらない、スピードが遅い、締め切りに間に合わないと悩む方に効く本です。
この本を読んで、ボクは下記のように変わりました。
- 朝のスタートダッシュを何よりも重んじる
- 重要な仕事にまず取り組む
- 完璧よりも完成・期日までに提出
- 初期期間に8割まで持っていく意識
- マルチタスクを避ける
3回読みまして、その3回読んだ中で印象的だった部分を要約してまとめさせて頂きます。
【要約まとめ】なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
1.なぜ早く仕事を終わらせるべきなのか?
そもそものところ、なぜ早く仕事を終えた方がいいのでしょうか?
利点は色々浮かんできます。
- 評価が上がる
- 余裕ができる
- スピード競争に勝てる
しかし、著者がスピードを心がけた原点は、「海」にありました。
著者が小学生の頃に、夏休みの宿題を後回しにしていたそうです。
そして夏休みの最後が近づき、宿題をラストスパートモードで終わらせているところで、叔父がこう話しかけてきました。
「海に遊びにいかないか」
著者は海に遊びに行きたくてたまらなかったのですが、宿題がたまっていてそれどころではありません。
この体験が非常に悲しかったそうで、来年はそのリベンジとばかりに、宿題をすぐに終わらせたそうです。
コレが原体験となり、
- 課題はすぐに終わらせる
- 前半戦でロケットスタートをかける
ようになったのです。
その後、著者はプログラムの世界に進んでいきます。
そこでも、ロケットスタートの仕事のやり方は効きまくって、大学生を行いながらプログラムの仕事をして、大人気ソフトを開発し、1億円をもらいます。
さらに、マイクロソフト日本法人が立ち上がった時にそれまでの人脈を使って入社。
さらにチカラをつけてマイクロソフト本社へと移り、最終的にはWindows95を開発して伝説の人となるのでした。
コレらの結果の何がどう、仕事を早く終わらせることと関係するのか?
要約して解説します。
2.ロケットスタート時間術
著者の仕事のやり方、時間の使い方はシンプルで、ソレを「ロケットスタート時間術」と言っています。
具体的には、下記です。
- 期間の最初の2割で8割がた終わらせる
- 残りの8割の期間でゆるくやる
- とりあえずの形をまず作ってしまう
一番のキモは、最初の2割の期間で8割終わらせるというスタンスです。
例えば仕事の締め切りが10日後だとしたら、最初の2日間で8割終わった状態までもっていきます。
当然ながら、2日で8割までやるのは大変です。
コレを著者は「界王拳」と呼んでいます。えぇ、ドラゴンボールのアレです(*ˊᵕˋ*)w
この2日、界王拳を使ってるイメージで、それも界王拳20倍のイメージで、どちゃくそ仕事をします。
超集中して、この2日間を送る訳です。何もかもを捨て去って。
そうして8割が終わったら、あとの8日間はゆるくやります。
余裕がありまくる状態にもうなっていますので、ゆっくり考えながら「流し」のモードで仕事をやる訳です。
コレで完全に期日に間に合いますし、余裕があるから新たな発想も組み込めます。
逆に、最初の8日間は気合いを入れずに、最後の2日で勝負をするとどうなるでしょう?
夏休みの宿題ラストスパートと同じ状況になるのは目に見えています。
事実、著者から言わせると、仕事ができない、才能があるのに評価がされない人はみんなこのやり方をしているんだそうです。
著者よりも優れたプログラマー、それも天才と呼べるクラスの人はマイクロソフトには沢山いたそうです。
しかし、結果的に著者がWindows95を開発し、伝説となったのは、この仕事のやり方が効いたからと著者は言います。
3.流し期間を守る
最初の2日で8割終わったなら、3日目で仕事を終えて、4日目から新しい仕事を始めれるんじゃない?
と思いますよね。ボクもそう思いました。
しかし、コレが罠なんだそうです。
というのも、最初の2日は界王拳を使って、膨大なエネルギー消費量で仕事をこなした訳ですから、ソレは長続きしません。
仮に3日で終わったとして、また4日目から界王拳を使って…というのは現実には続かない、できないのだそうです。
だから、残りの8日間の流し期間を守るのが重要で、ほぼ終わっていたとしても、上司に次の仕事を急かされないようにします。
この8日間で回復させつつ、思いついたことを入れたりしつつ、そして最初に決めた期限はちゃんと守って、次の仕事に向かう訳ですね。
4.仮の形を作る
ロケットスタート時間術は、何よりも期限内に仕事を終わらせることを重視しており、完璧を目指していません。
例えばWindows95を開発した際、3000個ものバグがあるままに製品が出荷されたそうです。
製品の出荷日は決まっていた為、バグを全部直していたら遅れてしまいます。
ですので、大きなバグは直し、小さなバグは出荷後にアップデートの形で直していったのです。
つまり、最初に出荷されたWindows95は「仮の商品」と言える状態だったとも言えます。
他の例えもあります。
著者が学生時代に1億円を稼いだ「CANDY」というソフトは、思いついて2日間で仮のソフトを作りました。
2日しかかけていないので、まともな形ではありません。絵でいうところの、落書き状態です。
しかし、それでも概要は分かります。そのソフトがどういう風な機能を持ち、どうスゴいのかだけは伝わったのです。
それでGOサインが出て形にして、結果大成功した訳です。
このように、著者は最初に仮の形を作ってしまうことを大切にしています。
何か新しいプロジェクトが出た時も、まずは仮の形を作ります。即、作ります。もはや落書きのレベルです。
ソレを上司に見せるなりして、方向性が合っているか等を確認する訳です。
合っていれば完成に向かえば良いですし、合っていなければ、また新しい仮の形を作ります。
コレがもし、仮の形を作らずにいきなり完成系を作っていたとしたらどうなるでしょう?
上司、会社の意向に合っていれば大丈夫ですが、完全に合うことは珍しいものです。
せっかく完成させたのに、コレじゃダメだ、こうじゃないとなれば、一から作り直しです。
もし仮の形を作って意見を聞いていれば、ムダな作業をせずに済んだのに…という訳です。
デザインをする時も、ガッチガチにデザインしてから見せるのではなく、スケッチブックに落書きレベルで描いて、
「こんな感じでどうですか?」
と確認してから作業に移れば、その後の流れが一気にスムーズになるはずですよね。
そんなイメージです。
5.複数プロジェクトを同時進行しているときは?
著者はシングルタスクを大切にしていますが、普通の人は複数プロジェクトを抱えていることが多いですよね。
ボク自身も、アレやコレやとやることがあります。避けたいのですが、そうならざるを得ない部分があるものです。
その場合は、「横に切る」作戦が良いと著者は言います。
3つのプロジェクトがあった場合、そして1日の使える時間が9時間あった場合、それぞれに3時間ずつ割り振る訳です。
そして、その3時間の中でロケットスタート時間術を使います。
つまり、180分の内の2割である「36分」で一気に8割がたの仕事を終わらせる勢いで進み、あとの時間は流しモードでいきます。
それをプロジェクト数、つまり3回、1日の中で行うイメージです。
あくまでも、ロケットスタートは行い、最初に8割を終わらせることを守るのです。
6.長期のプロジェクトの場合は?
10日間ではなく、半年単位のプロジェクトがあった場合は「縦」に切ります。
180日あるのなら、それを18個に切って計画を立てるのです。
1個目でどこまで進み、2個目でどこまで…と。
あとは同じです。
1個目の最初の2日でロケットスタートして、残り8割は流しモード。
2個目の最初の2日でロケットスタートして、残り8割は流しモード。
このようにして、常にロケットスタート時間術で仕事をしていきます。
7.最初に8割終わらなかった場合は?
ロケットスタートしたけど、最初の2日で8割終わらなかったとしましょう。
その場合は「計画の見直し」が必要だと著者は言います。
「危機的な状況」と見なして、納期を伸ばしたりするなど、調整をすべきだということです。
それほどまでに納期を守ることは大事であり、絶対に納期を守るべきだとする著者のスタンスを感じます。
向こうからしても、一番困るのは「納期ギリギリで間に合わないと告げられること」なのです。
だから、最初の期間で「あと〇日期間を伸ばして欲しい」と言われれば、向こうも対応できます。
もしくは、人員を増やして強化することも、最初の段階ならやりやすい訳です。
つまり、最初に言えば対応はいくらでもできるということ。
この最初の対応、納期の見極めなどをする為にも、後回しにせず、最初の期間にロケットスタートをすることが大事になる訳ですね。
繰り返しになりますが、ロケットスタートは界王拳状態なので、長続きはしません。
ロケットスタートしたあとは必ず流し期間が必要になります。
なので、最初の期間で8割が終わってない場合、それはやはり、危機的な状況と見なすべきなのです。
もう少し頑張ればなんとかなる…と考えないことで、色々なことが上手くいくという訳です。
まとめ
「なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である」について要約して解説させて頂きました。
ポイントをまとめますと、下記です。
- 最初の2割の期間で8割仕事を終わらせる
- 最初の期間で8割終わらなかった場合は「危機的な状況」と判断する
- 危機的な状況になったら、すぐ先方や上司に納期や人員の相談をして対応する
- ロケットスタートは瞬発的な力なので、流しの期間を絶対に作る
- 流しの期間で新たなアイデアを入れるなどの意味もある為、流しの期間は気楽に過ごしつつ大切にする
この本をボクは3回読み通しましたが、非常に使えます。
一日の過ごし方が変わりますし、ボクも長期プロジェクトに挑んだりしますが、そのスケジュールを作る際にも使えます。
あと、一日の後半の疲れて脳が回ってない時間についての考え方も変わります。
最初にロケットスタートすれば、一日の後半は脳が回ってなくて当然です。
ですので、この時間は流しで行える仕事をしたり、本を読んでインプットに充てるなどをした方が良い訳です。
逆に、ロケットスタートの時間はメールやSNSなどに時間を使っている場合ではありません。
このスタートダッシュで一日の8割の作業を終わらせにいく訳ですから、大事なことを高速で集中して行う形です。
ボクで言えば、動画編集やブログ執筆などがソレにあたります。
一日の仕事や作業が大体終わっている状態の午後は、少し仮眠を挟んだり、ご飯を食べたり、ドラム練習をしたり読書をしたりと、流しモードです。
流しモードとはいえ色々やるのですが、もう一気にギアダウンして、気楽な気持ちです。
この過ごし方はとても良いと感じてますので、ぜひやってみて下さい。
くれぐれも、ロケットスタートのままずっとすごそうとしないように!笑
それではまた明日♪
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