【書評・要約】マイケル・ポーターの競争戦略、から学んだこと

マイケルポーターの競争戦略の表紙

どうも皆さんこんにちは!ノブです!(*ˊᵕˋ*)

今回は、競争戦略で有名なマイケル・ポーターさんの本!

「マイケル・ポーターの競争戦略」

から学んだことを、書評・要約的に分かりやすくサクっと書きます。

 

この本からボクが学んだことは、特にコレです。

  • 最高を求めると疲弊し、独自性を追究することで生き残れる
  • 何事もトレードオフであり、どっちも取りに行ってはいけない
  • 殺し合いではなく、お互いの土俵で生きる

 

これらについて、どのようなことが書いてあったかをお話しします!

それではいってみましょう!

 

マイケルポーターのWikipedia→マイケル・ポーター

 

動画で見たい方はコチラ↓

【3BOOKS:戦略の基礎】マイケル・ポーターの競争戦略

 

この記事を書いた人

登録約3万人YouTube「ひきチャレ!」と当ブログを運営する「ノブ(杉野 貴信)」と申します。読書が趣味で、多い時は月に何十冊と読むこともあります。本から得た知識で成長し、本から得た知識で生き、お陰で念願だったひきこもり生活を叶えました。

この記事が少しでも、アナタの人生を変えるキッカケになれば幸いです(*ˊᵕˋ*)

マイケル・ポーターの競争戦略の要約①最高を求めると破滅する

 

この本には色んなことが書いてありましたが、一番強烈な印象が残ってるのは「最高を求めると破滅する」かもしれません。

最高を目指すということは誰かに勝って1位を目指すということです。

市場シェアを重視して、2位に大差をつけて、最高の製品を作って、最高の顧客に対応して、真似したり真似されたりの競争をして、誰かが勝てば誰かが負けるという世界です。

 

それに対してマイケルポーターが提唱するのは「独自性を目指す競争」というスタンスです。

独自性を目指す競争では、1位にならなくてもいいから収益を高める、市場シェアが取れてなくてもいいから利益を重視する、ターゲットとした顧客のニーズを満たす、真似できないような個性的なポジションを取る、誰かも勝って自分も勝つようなお互いに生き残れるスタンス。

 

つまり簡単に言ってしまえば、殺し合いなのか共存なのかというイメージですかね。

最高というのはあらゆるニーズを高水準で満たす必要があります。それは非常に難しいことで、色んなニーズを持つ人がいる世界の中、何もかもに対応するっていうのは本当のところ不可能なんですよね。

でもどうしても企業も人もそれを目指してしまう。そこが一番の落とし穴だと著者は主張してます。

 

それよりも自分の独自の強みを、限られたニーズを持つ人たちにちゃんと提供することを勧めてるんですね。

引き合いに出して語られているのはサウスウエスト航空という航空会社です。

サウスウエスト航空は、とあるポイントしか飛ばず、豪華な機内食やファーストクラスのない、格安航空会社です。

格安で飛ばすことだけを大切にしており、機内食をつけて欲しいと言うちょっとリッチな方々はターゲットとしていないので、それらの人も乗ってもらおうと欲張ることはなく、ただただシンプルなサービスで飛行機を飛ばしてます。

だから大手航空会社とは喧嘩にならず、独自のポジションをもって成長できた航空会社として語られています。でもはじめはそんなのうまくいくはずがないと酷い言われようだったそうです。笑

マイケル・ポーターの競争戦略の要約②どっちもと欲張ると破滅する

 

先の話と繋がりますが、どっちのいいところも取ろうとすると必ず破滅するという話も著者は語っています。

先にあげたサウスウエスト航空の成功を見て違う航空会社も格安のサービスを考えました。

一方では高級なサービスを提供し一方では格安のサービスを提供する。どちらもと欲張ったわけです。

しかしその航空会社をいつも利用しているファンは、格安を求めていませんでした。

格安を求める人はより格安に特化したサウスウエスト航空の方が使い勝手が良いですし、中途半端に格安サービスっぽいことをされても全然ヒットしなかったわけです。

 

自社の強みが高級路線であるなら、そういうサービスを求めている人たちにちゃんと自社独自のサービスを提供すれば良かったわけです。

サウスウエスト航空もしかりで、へたにもう少しお金を持った人達も逆にしようと考えたりすると破滅する可能性があるわけですね。

自社がターゲットとした顧客のニーズを正しく満たす。これがとても重要だと語られています。

マイケル・ポーターの競争戦略の要約③殺し合いは良いことがない

 

最高を目指す競争すると、ゼロサム競争という状態になります。誰かが勝てば誰かが負けるという競争の状態ですね。

これは常に相手をいかに蹴落とすかという競争になり、当然ながら価格競争も起きます。

他社よりもこっちのサービスを使ってもらうために価格を下げる。そうすると一時的にお客さんは来るかもしれませんが、すぐに他社も真似して価格を下げてきます。

そうするとまたもう少し価格を下げなきゃいけなくなるかもしれません。価格は下げれば下げる程に利益が減っていきます。まさに血で血を洗う戦争のような状態なわけです。

 

ですがお互いのターゲットとする顧客の棲み分けができていた場合はどうでしょう。

格安を使いたい方はあちら、高級志向の方はこちら、そしてちゃんと分かれていた場合、価格競争が起きずに、お互い気持ちよく生きていけるわけです。

ただしどうしてもビジネスにはマネがあります。真似されれば価格競争など殺し合いが始まってしまうのは仕方がありません。

 

そこで大事になってくるのが独自性です。

独自性があって簡単には真似できないからこそ、お互いの領域を守れるわけですね。

簡単にはこの高級サービスを作れない、なぜなら自社独自の技術が必要となるからだと言った場合や、簡単にこの格安サービスは提供できない、なぜならこの格安さを実現するには様々なハードルを越えなければいけないからだ、と言った簡単に真似できない何かがあることが独自性を作ってくれるということです。

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マイケル・ポーターの競争戦略のまとめ

 

まとめますと、

最高を求めると破滅するので、オリジナリティを保ちましょう。

他社に真似をされない独自性を作りましょう。

あれもこれもと欲張らず、トレードオフを重視して、尖ったサービスを作りましょう。

 

といった話の内容になります。

いえすいません、今話した内容は僕が心に響いた内容です。この本には他にもたくさんの競争についての話が書いてあります。

正直ちょっと難しいと思う内容も多かったぐらいです。

 

ただ読む価値はありました。

Amazon レビューも高評価が100件以上ついており、そのレビュー内容も非常によかったので安心して買うことができた本です。

競争についての考えを深めたい。どうすれば生き残っていけるのか、自社独自のサービスを持てるのかを知りたい。

そんな思いがある方は是非買って読んでみてください。いろんな本を読んでいますが、これは損をしないタイプの本です。

 

それではまた良い本を見つけたらレビューします。

それではまた明日♪