本の概要と感想
本書はこれからビジネスを始める、または副業等を始める方が最初にやるべきことをストーリー形式で解説してくれる本です。大まかな対象読者は下記です!
- ビジネスを始めるけど上手くいくか不安だ
- 頑張ってるけど思ったように成果が出ない
- ビジネスが暗中模索状態になっている
今回はこの本を読んで印象に残ったポイントを引用しつつ要約・感想を書いていきます。
本のポイント①顧客に直接話を聞く
・顧客が解決すべき問題を抱えているかどうか見極めるにはどうしたら良いのか?~自分自身で顧客に会い、話を聞くーこれが唯一の方法だ。
・本物の起業家は事実を追究する。探偵のように行動する。
・まずは顧客と顧客ニーズ、自分のビジョンは二の次で良い。
・あなたの事業が上手く行ってないのなら「存在しない問題の解決策を作った。」「お金を払って解決する程重要な問題だと思ってないか。」「あるいはあなたの解決策では顧客の問題を解決出来ない。」これ以外に原因はあり得ない。
・すぐに顧客探しを始める。顧客が本当にいるかどうか確かめる。顧客がいるかどうか見極めるまでは、他に何もしてはいけないという事。一切、何も。
・あなたのために答えを用意してくれるのは顧客だけ。
・偏頭痛級の問題を見つけるまで顧客インタビューを続けよ。
・人が商品を欲していると証明できなければ何をやっても無意味。
この本の最も大事なポイントの一つが「間違いなく顧客が求めていると確信できる確かな問題を先に見つけること」です。
本の中では自転車屋さんの物語でビジネスの話が進んでいきますが、主人公は「中古の自転車を組み立てて、高品質で低価格の自転車をネット販売するビジネス」が成功すると思っています。しかし、実際にやってみたものの全然上手くいきません。絶対売れると思ったのに、全然買ってもらえないのです。
それに対しアドバイスをする女性が伝えたのは「本当に顧客はそれを求めてるの?」ということ。自転車屋は「求めてるはず」の状態でビジネスをやっていて、販売してみた結果売れなかったんです。予想でしかなかった、ということになります。
でも自転車屋は事前に色んな人に「こういう自転車を作ったら買う?」という内容のインタビューはしてました。しかしそのインタビューでは誘導尋問になったり、相手に気づかって「買うかも」とか言っちゃうと女性は言います。
そうではなく、「顧客は本当にソレを買うと先に証明しなさい」という話なんです。その為には誘導尋問にならないインタビューの方法で、本当の顧客の悩みを見つけ、その顧客が解決策があれば本当にお金を払う、そこまでを証明してからビジネスを始めれば成功確率は各段に上がる、というのが本書の重要ポイントになります。
本のポイント②何度も小さく賭ける
・綿密に計算して何度も小さく賭ける。そのようにして仮説を検証しつつ、新たなチャンスを見出すのだ。個々の賭けで負けても構わない。最小限の時間と資金しか投じていないため、負けても再び挑戦できる。
・本当のプロは全ゲームで勝負しない。
・運頼みの部分を無くすために必要なことは何でもやる。いいアイデアをひらめいても決してオールインに出ない。人が私の商品を欲しているとウラを取るまでは。
・運に最も恵まれない時に備えてチップを節約せよ。
もう一つのポイントが「小さく賭ける」です。
この物語は自転車屋の話と並行してポーカー大会の話が進みます。ポーカーで大事なコトは色々ありますが、全部を賭ける「オールイン」をする時は「本当に勝てると証明できた時」だとして、普段は小さく賭け、仮説を検証し、チャンスを待てと書かれています。
小さな資金でゲームに参加し続け、プレイヤーたちのクセや今の流れを読み、かつ最良の手が自分に回ってくる時までゲームに残っている必要があります。残っている限りはチャンスがあるので、それまでを耐える為に小さく賭ける訳です。
コレが自転車屋の話と繋がります。自転車屋は「きっと顧客が求めているという予想」の状態で「持てるお金を全部つぎこんでビジネスを始めた」、つまりオールインしてしまいました。なので、行き詰まって困ってしまった訳です。
ココで仮に、先に予想していた顧客ニーズが間違いだったとしても、もしお金を少しだけ賭けていたなら、すぐに軌道修正できたり、別のビジネスに挑戦できます。コレが小さく賭ける意味なのです。
小さく賭けて、その顧客ニーズが本当に存在しているのかを確かめる。間違いない手ごたえを感じたら掛け金を増やし、どんどん勝負していく。
これから副業やビジネスを始める人は読んでみよう!
見て下さりありがとうございました!
この記事ではザッと要約して紹介しましたが、本書ではさらに深く解説している他、顧客インタビューの具体的なやり方とポイントが書かれています。
ココが実際の行動内容として大事な部分になりますので、興味が湧いた方はぜひ購入して読んでみて下さい。
それではまた明日♪